フッ素は虫歯予防に効果がある?安全性は大丈夫?
2022.11.17『フッ素には、歯の再石灰化を促進し、虫歯菌の働きを抑える』効果があります。
日本では行われていませんが、海外ではシンガポール、米国、韓国など約60か国で水道水に微量のフッ素を入れて口をゆすぐことで虫歯を予防しています。
日本においてはフッ化物応用について、日本歯科医学会が平成11年11月に総合的な見解を出し、健康日本21には虫歯予防対策として学校等における集団フッ化物洗口は明確に位置付けられました。それに基づき、既に多くの方がフッ化物洗口を実施し、その効果や安全性を経験されています。
佐賀県においても、フッ化物洗口の取り組みは重要視されており平成11年度から市町村が実施するフッ化物塗布事業、保育所・幼稚園におけるフッ化物洗口事業に対して県が補助制度を創設したのが始まりです。
平成26年3月の全国調査では、佐賀県は施設実施率75%、人数実施率71%といずれも全国1位となり、その結果12歳児の虫歯数は大きく改善し、現在では全国でも上位を維持しています。フッ素には、①エナメル質の修復促進、②歯質強化、③菌の働きを弱めるなど、虫歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。