1. 唾液のちから 傷の治り早く

佐賀市の歯医者 Sagan歯科こども歯科です

唾液の役割は実はすごいんです。

唾液って何か食べた時に出てくるもの、ぐらいしかあまり意識しないものかも知れません。

緊張したり運動すると足りなくなり口の中がネバネバし、時に厄介に感じる時もあるかも知れません。

実は唾液は体を支えている魔法のような液体とも言えます。

唾液は唾液腺から分泌されます。

主に耳下腺、顎下腺、舌下腺から分泌しますが、おたふく風邪は唾液腺の耳下腺に感染し腫れる病気です。

また、小唾液腺と言って実際にはお口に広がる粘膜の下からも分泌されていますので、たとえ唾液腺の手術をしたからといって唾液が急に少なくなる訳ではありません。

唾液の作用として、最も重要なものは、食事の時にお口の中を潤し食べ物を柔らかくし咀嚼したり飲み込みやすくする潤滑作用です。

適度な潤いは、会話や発声時の発音しやすさにも役に立っています。

次に虫歯や歯周病の予防効果です。

口の中が酸性に傾くと虫歯のリスクが上がりますが、唾液の成分が中和してくれています。

また、虫歯になりかけているところを再石灰化と言って無機質を歯に戻す働きもあります。

口の中は粘膜で出来ていますが、皮膚に比べてとにかく乾燥に弱く、外科処置中に乾燥すると予後が悪いので、スピードと正確性だけでなく乾燥しないようにすることも私は気をつけています。

しかし、皮膚に比べて軟弱な組織ですが、傷ついても修復能力が強く治りが早いです。

それは、唾液の成分も関与しているからです。

口の中の細菌や汚れを洗い流す自浄作用や抗菌作用だけでなく粘液成分のムチン粘膜の保護と治癒を促してくれるからです。

最近の研究で分かったことは、ヒスタチンと呼ばれる唾液タンパク質が血管の新生と細胞同士の接着であるデスモゾーム、ヘミデスモゾームに働き傷の再生を促進することからバイオ再生医療で注目されている唾液成分です。

子供の頃を思い出して欲しいのですが、手や指を火傷や怪我した時、無意識に傷をなめることがあったと思います。

動物も本能的に、傷を早く治すために自分で傷を舐める行動をしており人間同様、知らなくても本能的に早く治ることを体が自然と覚えているのです。

唾液には、まだまだ人間が分かってない、未知で解明されていない事が数多く有る不思議な液体です。

余談ですが、私の大学の母校の病理学、槻木教授は唾液や口腔乾燥症ドライマウスの研究が専門でした。

授業においても唾液について特に詳しく魅力的な講義をされていましたので、学生の頃から特に興味を持って勉強、研究していました。

大学病院を離れ、地域医療の臨床医になった今も、影響と感銘を受け、お陰さまでドライマウスや口腔乾燥症、シェーグレンなどの治療で地域医療に貢献出来る機会を与えていただきました。

 

唾液には不思議なちからがあります。

 

時には人体が持つ不思議なちからに思いをめぐらしてみてはいかがしょうか

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佐賀市本庄町南バイパス沿い